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ハレルヤ！主を愛している方は、アーメン！と告白しましょう。アーメン、今日、私は皆さんと一緒に苦難節を迎え、「主とともにする苦難」というというテーマで恵みを分かち合いたいと思います。
今日から一週間は苦難週間です。イエス様は十字架にかけられ、死なれる週間であり、そして来週は死から復活された復活祭になる日です。
今日は復習する意味でローマ人への手紙8章のみことばをもう一度見てみましょう。
まず今日の本文をもう一度見てみましょう。
ローマ人への手紙8章17節
"17.子どもであるなら、相続人でもあります。私たちはキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているのですから、神の相続人であり、キリストとともに共同相続人なのです。"
そしてヨハネの福音書1章12節も見てみましょう。
ヨハネの福音書1章12節
"しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとなる特権をお与えになった。"
イエス様が受けた苦難といえば何でしょうか。これは当然イエスの十字架を思い浮かべます。いいえ、それは間違っているということではありません。
ところが、この二つのみことばを見るとどうですか。まず、イエス様の名を信じる私たちは、神様の子どもになる権利を受けたと信じる皆様であらんことをお祈りします。
さて、そのように神様の子どもになったのなら、主とともに相続人なので、私たちが主と一緒に栄光を得るためには、苦難も主とともに受けなければならないと記録されているではありませんか？
それでは、イエス様がそうでされたように、私たちも十字架にかけられなければならないということでしょうか？
まず、単純に考えてみましょう。イエス様はなぜ十字架にかけられたのでしょうか。もしイエス様が十字架にかけられた理由がイエス様ご自身の罪のためだったのであれば、そしてイエス様が十字架にかけられることによってイエス様ご自身の罪が赦されたのなら、これはどうすれば自分自身の罪を解決すればいいのか、という見本を示してくださったのですから、我々も十字架にかけられなければならないでしょう。
しかしイエス様は、イエス様ご自身の罪のために十字架にかけられたのではありません。イエス様ご自身には何の罪もありません。それでは誰の罪のため十字架にかけられたのでしょうか。
そうです。私たちの罪のために、私たちの罪を解決されるために、私たちを救ってくださるために、私たちに代わって十字架にかけられて死んでくださったという事を信じる皆様であらんことをお祈りします。
それなら私たちはどうすればいいのでしょうか。私たちもイエス様のように十字架にかけられらば誰かの罪を解決することができるでしょうか。いいえ、誰かの罪ではなく、私たち自身の罪も解決することができません。
それでは、どうすればいいでしょうか。
使徒の働き16章31節
"二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。"
そうです。私たちはイエス様を信じれば救いを得られるということを御名においてお祈りします。
それでは、またさきほどの質問に戻ってしまいます。私たちにイエス様とともに受けなければならない苦難はないのでしょうか。聖書にはあると書かれているじゃありませんか。それではイエス様が受けた苦難は何だったのでしょうか。私たちがともに受けなければならない苦難とは何なのだろうかということについて考えてみたいと思います。
今から2千年前、イエス様がこの地に来られた時のことを4つに分けて考えてみましょう。
一番目の誕生です。
イエス様は生まれた時、飼葉桶に寝かされたと聖書は記録しています。この飼葉桶とは家畜が水を飲む場所です。しかし、どうも寝かせるところがなかったようです。それでイエス様を飼葉桶に寝かせたというのです。
今も多くの人がイエス様が馬小屋で生まれたと思っておられるようですが、聖書にはそのような記録はありません。ただ、生まれて飼葉桶に寝かされたということですから、おそらく馬小屋ではないか、ということなのです。
生まれた場所が馬小屋であれどこであれ、いずれにしてもイエス様がお生まれになった場所が快適な環境でなかったことは確かです。
二番目に家庭の事情です。
イエス様の家庭は裕福だったでしょうか。それとも貧しかったでしょうか。
イエス様が生まれた家庭、もちろんイエス様は聖霊として宿られたので、父ヨセフの血は混ざっていませんが、それでも系図の上ではヨセフとマリアの息子です。それだけでなくヨセフとマリアいずれもダビデの子孫でした。
それではダビデ王の子孫だから豊かな家庭で育ったのでしょうか。
これについての手がかりが聖書にあります。
律法によると、女性が子どもを産んだら、羊を捧げなければならないと定められています。しかし、ここには例外条項があります。
レビ記12章8節をご覧ください。
レビ記12章8節
"しかし、もし彼女に羊を買う余裕がなければ、二羽の山鳩か、二羽の家鳩のひなを取り、一羽は全焼のささげ物、もう一羽は罪のきよめのささげ物とする。祭司は彼女のために宥めを行い、彼女はきよくなる。」"
そもそも羊を捧げるのが原則なのですが、簡単に言って羊を捧げる経済的状況でないとしたら、鳩を捧げなさいと言われたのです。
それではイエス様の場合はどうだったでしょうか。
ルカの福音書2章22節～24節
"22.そして、モーセの律法による彼らのきよめの期間が満ちたとき、両親は幼子をエルサレムに連れて行った。
23.それは、主の律法に「最初に胎を開く男子はみな、主のために聖別された者と呼ばれる」と書いてあるとおり、幼子を主に献げるためであった。
24.また、主の律法に「山鳩一つがい、あるいは家鳩のひな二羽」と言われていることにしたがって、いけにえを献げるためであった。"
イエスは長子として生まれました。どれほど貴重な息子だったことでしょう。気持ちとしては、これ見よがしに傷のない羊を捧げたかったに違いないです。しかし、聖書にはどのように書かれていますか。
さすがに「家庭の事情が厳しくて」という言葉は省略されておりますが、羊ではなく鳩を捧げたということだけでも、到底羊を捧げられる環境ではないと見るべきでしょう。したがって、イエス様が生まれ育った家庭は、少なくとも経済的に見れば、羊一匹も捧げることができないくらい、それほど豊かではなかったとみるべきでしょう。
三つ目は外見です。
イエス様はハンサムでしょうか？それともちょっと微妙だったでしょうか。いいえ、これはあくまで2千年前に人の姿でこの地に来られた時のことです。
ここで何か、あ、私がこの前夢の中で会ってみたら……という話をすれば私が変な人になります。
それでは夢の中ではなくどこで会ってみなければなりませんか。そうです。聖書の中でお逢いしてみるべきなのです。
イエス様に対する予言がいっぱい詰まっている旧約のイザヤ書、その中でも53章を見てみましょう。
イザヤ書53章2節
"彼は主の前に、ひこばえのように生え出た。砂漠の地から出た根のように。彼には見るべき姿も輝きもなく、私たちが慕うような見栄えもない。"
昔の人がイエス様を描いた絵を見ると、頭にこんなに後光があり、非常に権威があって品格のある姿、誰が見ても、イエス様！このように一目で見てすぐわかる姿ですが、実際にこの記録を見てみてるといかがでしょうか。
イエス様が神様のひとり子として天国にいらっしゃった時の本来の姿を私たちは見たことがありませんが、少なくとも2千年前にこの地に来られた時は、見るべき姿も輝きもなく、見栄えもしなかったそうです。
つまり、顔もそれほどイケメンでもなく、身長や体つきも大したことがなかったと言えるでしょう。それだけでなく、慕うような見栄えもなかったというのです。
ちょっと行き過ぎだと思われるほど露骨な表現ではありませんか。
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